「第18回 ことばのポトラック」を、来たる4月3日(金)に開催します。
「ことばのポトラック」は10年継続して2023年に年間行事としての役を終えましたが、やりたいという気持になったときにはいつでも再開しようと思っていたところ、今年になって急にその気持が芽生えました。友人が個人出版する本を手伝ったことが理由です。その編集作業をしながら、単行本『ことばのポトラック』を作ったときのことがしきりに思い出され、また「ことばのポトラック」をしよう、そして精神科医の宮地尚子さんをゲストにお呼びしよう、とイメージが膨らんでいきました。
この本の著者は元教師で、切羽詰まった気持で映画「『生きる』大川小学校 津波裁判を闘った人たち」の自主上映会に挑みます。なぜそこまでしたかは本を読んでいただくとして、トラウマの専門家である宮地さんとは、本書の著者にとっての大震災、宮地さんご自身の、そして臨床医の立場から関わられた大震災などに触れながら、この未曾有の経験がわたしたちにもたらしたものを掘り下げようと思います(大竹昭子)
開催日時 2026年4月3日(金)18:30開場 19:00開演 20:30終演(予定)
会場 iwao gallery イワオ ギャラリー
https://iwaogallery.jp
アクセス 東京都台東区蔵前2-1-27 2F (御蔵前通り)
https://maps.app.goo.gl/YCiHdW6dEfU4V6Mv9
[最寄り駅]
都営浅草線 蔵前駅 A1b出口徒歩1分
都営大江戸線 蔵前駅 A6出口徒歩7分
ゲスト 宮地尚子
司会進行 大竹昭子
参加料金 2,000円
※藤原貞子 著『「生きる」逗子上映会がわたしに教えてくれたこと』
(定価:1,500円)付/本の詳細については → https://x.gd/mbMST
▶︎ご予約方法
メール予約(定員30名/当日現金にてご精算)
「参加ご希望人数/氏名(参加者全員分)/代表者の電話番号」を明記の上、下記アドレスへお申込みください。
kotobanopotoluck@gmail.com (ことばのポトラック運営事務局宛)
※事務局からの返信を持って予約完了とさせていただきます。
※参加料金のお支払いは現金のみとなりますのでご了承ください。
※イベントに関するお問い合わせもこちらへお願いいたします。
……………………………………………………
【登壇者プロフィール】
宮地尚子(みやじなおこ)
一橋大学大学院社会学研究科特任教授。精神科医でありトラウマとジェンダーの研究の第一人者で、臨床をおこないつつ研究と執筆活動をつづけている。すぐれた文章の書き手で、『傷を愛せるか 』(ちくま文庫)はコロナ渦において多くの読者に励ましを与えた。ほかに『傷のあわい』『トラウマ』『ははがうまれる』『環状島=トラウマの地政学』『傷つきのこころ学』(NHK出版)などがある。
大竹昭子(おおたけあきこ)
小説、エッセイ、ノンフィクション、写真関係などジャンルを横断して執筆している。2011年、大震災の2週間後に作家仲間に呼びかけて「ことばのポトラック」を開催、10年間つづけた。写真家やアーティストのインタビューも多数手がけ、その成果をリトルプレス「カタリココ文庫」として刊行中。著書に『間取りと妄想』『出来事と写真』『いつもだれかが見ている』『迷走写真館へようこそ』など。
「ことばのポトラックvol.1」 絶賛発売中!
2011年3月11日に起きた東日本大震災から16日後の3月27日、大竹昭子の呼びかけで、サラヴァ東京(東京/渋谷)にてスタートしたことばを持ち寄るこころみ。第一回目には13人の詩人と作家たちが参加して感動的な会になりました。( potluck = 「持ち寄る」)
2026年3月6日金曜日
2026年3月5日木曜日
藤原貞子 著『「生きる」逗子上映会がわたしに教えてくれたこと』
藤原貞子 著『「生きる」逗子上映会がわたしに教えてくれたこと』
【2冊組】●本冊(左):B6判112頁 / ●別冊(右):B6判28頁
・定価 1,500円(税込)/個人出版
2024年の夏、元教師の女性が500人以上の観客を集めて、映画の上映会を成功させた!
著者の藤原貞子は神奈川県横須賀市に住む80代です。大学卒業後から定年退職まで教師一筋の人生を送ってきました。
そんな彼女がある日、映画『「生きる」 大川小学校 津波裁判を闘った人たち』を観て衝撃を受け、 自ら上映会を企画し、500席以上のホールを満杯に!本書は、その上映会前後の約2年にわたる活動の日々を綴ったものです。
著者に上映会の経験はなし。パソコン、スマホなどのデジタル機器はてんで苦手な超アナログ派。考えうる宣伝方法はもっぱら「口」だけ。それでもこの映画を大勢の人に届けたいという強い意志のもとに動きはじめると、その熱意はどんどん彼女の周囲に伝播し、様々な協力者があらわれ、誰も予想しなかった結果を迎えました。
この一見無謀な行動の根源には、彼女が若き日に体験した学校事故の辛い記憶と、今も繋がりのある元教え子たちの存在、なかでもある生徒への強い想いがありました……。
今年は東日本大震災から15年という節目の年に当たります。この間、震災被害に関する様々な記録物が世に出ましたが、本書の特徴は元教師の視点からこの大きな出来事を見直している点です。
「退職して20年がたっても未だ学校のことが気になってしょうがないし、教師としての自分を振り返らずにいられない」と述べる著者。
教師時代にやり残した「宿題」に真摯にとり組む彼女の姿は、多くの人を勇気づけるでしょう。
なお本書は2冊組になっており、本冊には上映会までの日々と大川小学校の訪問が綴られ、別冊には協力者のことばや観客のアンケートなどが収録されています。人びとの声が多重的に響き合うよう構成されたこの15年を振り返るに相応しい内容です。
……………………………………………………
▪️著者プロフィール:藤原貞子(ふじわら・ていこ)
1944 年、横須賀市に4人兄弟の3番目として生まれる。横須賀、逗子などを生活圏とし、海から離れずに暮らしてきた。1967 年、横浜国立大字教育学部数学科を卒業、陸上自衛隊少年工科学校に数学科教官として赴任。1970 年から 2005 年まで横浜市立中学校5校、その後定時制高校を含む非常勤3校と、合計9校で教壇に立った。趣味は大学時代に始めたテニス。ほかにも坐禅会、茶道、お絵描き教室などに日々忙しく飛びまわっている。
……………………………………………………
★本書についての問い合わせや、著者への取材の申込みは以下にご連絡ください。
kotobanopotoluck@gmail.com
【2冊組】●本冊(左):B6判112頁 / ●別冊(右):B6判28頁
・定価 1,500円(税込)/個人出版
2024年の夏、元教師の女性が500人以上の観客を集めて、映画の上映会を成功させた!
著者の藤原貞子は神奈川県横須賀市に住む80代です。大学卒業後から定年退職まで教師一筋の人生を送ってきました。
そんな彼女がある日、映画『「生きる」 大川小学校 津波裁判を闘った人たち』を観て衝撃を受け、 自ら上映会を企画し、500席以上のホールを満杯に!本書は、その上映会前後の約2年にわたる活動の日々を綴ったものです。
著者に上映会の経験はなし。パソコン、スマホなどのデジタル機器はてんで苦手な超アナログ派。考えうる宣伝方法はもっぱら「口」だけ。それでもこの映画を大勢の人に届けたいという強い意志のもとに動きはじめると、その熱意はどんどん彼女の周囲に伝播し、様々な協力者があらわれ、誰も予想しなかった結果を迎えました。
この一見無謀な行動の根源には、彼女が若き日に体験した学校事故の辛い記憶と、今も繋がりのある元教え子たちの存在、なかでもある生徒への強い想いがありました……。
今年は東日本大震災から15年という節目の年に当たります。この間、震災被害に関する様々な記録物が世に出ましたが、本書の特徴は元教師の視点からこの大きな出来事を見直している点です。
「退職して20年がたっても未だ学校のことが気になってしょうがないし、教師としての自分を振り返らずにいられない」と述べる著者。
教師時代にやり残した「宿題」に真摯にとり組む彼女の姿は、多くの人を勇気づけるでしょう。
なお本書は2冊組になっており、本冊には上映会までの日々と大川小学校の訪問が綴られ、別冊には協力者のことばや観客のアンケートなどが収録されています。人びとの声が多重的に響き合うよう構成されたこの15年を振り返るに相応しい内容です。
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▪️著者プロフィール:藤原貞子(ふじわら・ていこ)
1944 年、横須賀市に4人兄弟の3番目として生まれる。横須賀、逗子などを生活圏とし、海から離れずに暮らしてきた。1967 年、横浜国立大字教育学部数学科を卒業、陸上自衛隊少年工科学校に数学科教官として赴任。1970 年から 2005 年まで横浜市立中学校5校、その後定時制高校を含む非常勤3校と、合計9校で教壇に立った。趣味は大学時代に始めたテニス。ほかにも坐禅会、茶道、お絵描き教室などに日々忙しく飛びまわっている。
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★本書についての問い合わせや、著者への取材の申込みは以下にご連絡ください。
kotobanopotoluck@gmail.com
担当:荒井晶子
2024年3月10日日曜日
【記録映像公開】ことばのポトラック vol.17 藍ではじめる~福島県大玉村の試み_2023年3月21日@神保町 ブックカフェ二十世紀
2023年3月26日におこなった第17回「ことばのポトラック」の映像を公開いたしました。
1年ぶりに映像を観て、改めていい集いだったなあと(手前みそながら!)感銘いたしました。登壇いただいたのは、福島県大玉村で<歓藍社>の活動をしている、農家の野内彦太郎さん、3.11以降の地域学を放射能専門の立場から考える林剛平さん、建築家の佐藤研吾さんの3人です。
野内さんは、農家の長男として土地を守る使命を負って生まれました。若いときは他の生き方に憧れもしましたが、大玉村を離れずに暮しつづけ、間もなく92歳を迎えます。野内さんのすばらしさは、科学的思考と人文的な発想がうまく統合されている点です。アイデアマンで、実験精神にあふれ、実行力があるのです。林さんと佐藤さんはそこに魅了されて移り住みました。
<歓藍社>では畑で藍を育て、その染料で藍染め製品を作り、人々が知力を持ち寄り実験する場を作っています。未来の希望は人と人が出会う美しさのなかにある、そう実感させられたトークでした。ぜひご覧ください!
(2024.3.11)
大竹昭子
2023年6月10日土曜日
TOKYO FM『トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ』にて『ことばのポトラックVol.17』が紹介されます。
TOKYO FMのラジオ番組『トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ』にて、今年3月21日に開催された第17回『ことばのポトラック/藍ではじめる~福島県大玉村の試み』の様子が紹介されます。radikoでも聴取可能ですのでぜひお聴きください!
【放送局】TOKYO FM
【放送日時】 2023年6月11日(日)04:30 - 05:00 AM
(※6月10日(土)28:30 - 29:00)
【出演】田中美登里 ゲスト:大竹昭子(文筆家)
【テーマ】大竹昭子の“ことばのポトラック”&“カタリココ”
【その他の聴取方法】
▶︎radiko
トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ | TOKYO FM |
2023/06/10/土 28:30-29:00
https://radiko.jp/share/?sid=FMT&t=20230611043000
※首都圏の方:タイムフリー/1週間以内なら、再生開始後24時間以内
/合計3時間の聴取可能。
※首都圏以外の方:radikoプレミアム(有料)加入で聴取可能。
▶︎K-MIX(FM静岡)
静岡地区にお住まいの方は以下でも聴取可能。
6月11日(日)04:00~04:30 K-MIX(FM静岡)
(※6月10日(土)28:00 - 28:30)
http://radiko.jp/share/?sid=K-MIX&t=20230611040000
▶︎MUSICBIRD 124ch THE AUDIO【Premium】
6月11日(日)00:00~01:00
(※6月10日(土)24:00 - 25:00)
https://musicbird.jp/channel/124ch-the-audio/
【放送内容】(MUSIC BIRD オフィシャルサイトより)
https://musicbird.jp/programs/twmw/
1990年の初登場以来、折に触れてご出演いただいている文筆家の大竹昭子さんは座談の名手でもあります。文章を発表してしまったらそれでおしまいではなく、読者や、他の作家やアーティストと直に語り合う場を“カタリココ”としてシリーズ化させてきました。ジャンルを越える好奇心は、写真、美術、建築、街など様々な方向に向かいます。そんな中から、自信で出版するリトルプレス「カタリココ文庫」が生まれ、第1期10作を出版したのに続き、第2期の第1作として『姓がおなじ人 極私的大竹伸朗論』が出版されました。昨年、東京国立近代美術館で行われた「大竹伸朗展」のあと、衝動的といっていいほどの勢いで書き上げられた作品論です。表現者としての共感が熱風のように押し寄せてきます。一方、2011年の東日本大震災の直後に始まった「ことばのポトラック」は、この3月に行われた第17回で一区切り。そこから見えてきたものと併せて、大竹昭子さんの創作を語っていただきます。終わりの時は始まりの時?現在、愛媛県松山市の愛媛県美術館で「大竹伸朗展」を7月2日まで開催中。
【放送局】TOKYO FM
【放送日時】 2023年6月11日(日)04:30 - 05:00 AM
(※6月10日(土)28:30 - 29:00)
【出演】田中美登里 ゲスト:大竹昭子(文筆家)
【テーマ】大竹昭子の“ことばのポトラック”&“カタリココ”
【その他の聴取方法】
▶︎radiko
トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ | TOKYO FM |
2023/06/10/土 28:30-29:00
https://radiko.jp/share/?sid=FMT&t=20230611043000
※首都圏の方:タイムフリー/1週間以内なら、再生開始後24時間以内
/合計3時間の聴取可能。
※首都圏以外の方:radikoプレミアム(有料)加入で聴取可能。
▶︎K-MIX(FM静岡)
静岡地区にお住まいの方は以下でも聴取可能。
6月11日(日)04:00~04:30 K-MIX(FM静岡)
(※6月10日(土)28:00 - 28:30)
http://radiko.jp/share/?sid=K-MIX&t=20230611040000
▶︎MUSICBIRD 124ch THE AUDIO【Premium】
6月11日(日)00:00~01:00
(※6月10日(土)24:00 - 25:00)
https://musicbird.jp/channel/124ch-the-audio/
【放送内容】(MUSIC BIRD オフィシャルサイトより)
https://musicbird.jp/programs/twmw/
1990年の初登場以来、折に触れてご出演いただいている文筆家の大竹昭子さんは座談の名手でもあります。文章を発表してしまったらそれでおしまいではなく、読者や、他の作家やアーティストと直に語り合う場を“カタリココ”としてシリーズ化させてきました。ジャンルを越える好奇心は、写真、美術、建築、街など様々な方向に向かいます。そんな中から、自信で出版するリトルプレス「カタリココ文庫」が生まれ、第1期10作を出版したのに続き、第2期の第1作として『姓がおなじ人 極私的大竹伸朗論』が出版されました。昨年、東京国立近代美術館で行われた「大竹伸朗展」のあと、衝動的といっていいほどの勢いで書き上げられた作品論です。表現者としての共感が熱風のように押し寄せてきます。一方、2011年の東日本大震災の直後に始まった「ことばのポトラック」は、この3月に行われた第17回で一区切り。そこから見えてきたものと併せて、大竹昭子さんの創作を語っていただきます。終わりの時は始まりの時?現在、愛媛県松山市の愛媛県美術館で「大竹伸朗展」を7月2日まで開催中。
2023年3月27日月曜日
第17回「ことばのポトラック」のご報告です。
2023年3月21日の「ことばのポトラック」は参加者の集中度がとても高く、その熱が登壇者の口をなめらかにし、まさに「ことば」を持ち寄る「ポトラック」らしい場になりました。
参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
「ことばを持ち寄る」集いだなんて、成果主義一辺倒の時代には焦点の曖昧なものに見えがちですが、実際には大違いでした。時代の流れに抗するのに新たな問いを立てる必要がある、とだれもが実感しているゆえのエネルギーが会場を包み込んだのです。
主義主張を述べるのではなく、意味を求めるのでもなく、模索しようという意思が確かめられたのでした。
登壇いただいた野内彦太郎さん(90歳)は最後に、「自分が生きる上で心がけてきたのは「美」だ」とおっしゃいました。
このことばには、心底ノックアウトされました。
美しい時間、美しい関係、美しい心……。
美を求めて生きれば、醜いものは寄ってこないはずです。
そして美は固定したものではなく、対象との間に現象するものでもあります。
つまり常に自分のなかの美の基準と照らし合わせている必要がある。
彦太郎さんのお姿を見ていると、その緊張感が生を輝かせていると感じられてなりませんでした。
「倫理」ではなく「美」を求めて生きたい、そう思いました。
「ことばのポトラック」は当初の予定である10年継続を達成し、ひとまずここで役目を終えますが、「ことば」を必要としたらいつでも集まれる自由さを確保しておきたいと思います。 (大竹昭子)
※写真:左からゲスト:佐藤研吾さん、林剛平さん、野内彦太郎さん(以上歓藍社のみなさん)ホスト:大竹昭子、堀江敏幸
参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
「ことばを持ち寄る」集いだなんて、成果主義一辺倒の時代には焦点の曖昧なものに見えがちですが、実際には大違いでした。時代の流れに抗するのに新たな問いを立てる必要がある、とだれもが実感しているゆえのエネルギーが会場を包み込んだのです。
主義主張を述べるのではなく、意味を求めるのでもなく、模索しようという意思が確かめられたのでした。
登壇いただいた野内彦太郎さん(90歳)は最後に、「自分が生きる上で心がけてきたのは「美」だ」とおっしゃいました。
このことばには、心底ノックアウトされました。
美しい時間、美しい関係、美しい心……。
美を求めて生きれば、醜いものは寄ってこないはずです。
そして美は固定したものではなく、対象との間に現象するものでもあります。
つまり常に自分のなかの美の基準と照らし合わせている必要がある。
彦太郎さんのお姿を見ていると、その緊張感が生を輝かせていると感じられてなりませんでした。
「倫理」ではなく「美」を求めて生きたい、そう思いました。
「ことばのポトラック」は当初の予定である10年継続を達成し、ひとまずここで役目を終えますが、「ことば」を必要としたらいつでも集まれる自由さを確保しておきたいと思います。 (大竹昭子)
※写真:左からゲスト:佐藤研吾さん、林剛平さん、野内彦太郎さん(以上歓藍社のみなさん)ホスト:大竹昭子、堀江敏幸
2023年3月11日土曜日
宮沢章夫さんを偲んで
昨年(2022年)9月12日に宮沢章夫さんが亡くなられました。
訃報に接したとき、大変に驚きました。まだ60代でいらっしゃいましたから、まったく思い掛けないことでした。
宮沢さんとは2015年から2年間、朝日新聞の書評委員会でご一緒しました。独特のユーモアと突拍子もない笑い声の持ち主で、すっかり親しみを抱いてぜひ「ことばのポトラック」に出てくださいとお願いしたのです。
二つ返事でOKしてくださり、当日は喫茶店にでも入ってくるような調子でぶらっとお見えになりました。2016年5月29日のことです。
順番がくると、自分は考えたことをいつもiPhoneにメモしているので、そうやって書いたものを読みますとおっしゃり、iPhoneを片手に画面を見ながら読みはじめたのです。
あたり前の声でしゃべりたい、ふつうの声で話したい、いい声である必要はない、いい声とはなんなのか?
声を張ったり、演出したりせず、ふだんの声のまま、つぶやくようにおこなう朗読はかえってインパクトがありました。声と行為と語りの内容が見事に一致していて、彼が言葉というものをどういうレベルでとらえているかがよくわかったのです。
この映像を見ていると、破顔のあとに一拍おいて放つ彼の笑い声がよみがえってきます。ご縁に感謝しつつ、心よりご冥福をお祈りいたします。(大竹昭子)
※「ことばのポトラック vol.13 - まぶたを開いて夢をみる」
ダイジェスト映像より抜粋【2016年5月29日(日)】
https://youtu.be/j8ngs2hwrzw
※当日のレポートはこちらから
▶︎第13回「ことばのポトラック」のご報告です!
http://katarikoko.blog40.fc2.com/blog-entry-835.html
▶︎「ことばのポトラック vol.13 - まぶたを開いて夢をみる」を終えて
http://kotobanopotoluck.blogspot.com/2016/06/2016529-vol13.html
訃報に接したとき、大変に驚きました。まだ60代でいらっしゃいましたから、まったく思い掛けないことでした。
宮沢さんとは2015年から2年間、朝日新聞の書評委員会でご一緒しました。独特のユーモアと突拍子もない笑い声の持ち主で、すっかり親しみを抱いてぜひ「ことばのポトラック」に出てくださいとお願いしたのです。
二つ返事でOKしてくださり、当日は喫茶店にでも入ってくるような調子でぶらっとお見えになりました。2016年5月29日のことです。
順番がくると、自分は考えたことをいつもiPhoneにメモしているので、そうやって書いたものを読みますとおっしゃり、iPhoneを片手に画面を見ながら読みはじめたのです。
あたり前の声でしゃべりたい、ふつうの声で話したい、いい声である必要はない、いい声とはなんなのか?
声を張ったり、演出したりせず、ふだんの声のまま、つぶやくようにおこなう朗読はかえってインパクトがありました。声と行為と語りの内容が見事に一致していて、彼が言葉というものをどういうレベルでとらえているかがよくわかったのです。
この映像を見ていると、破顔のあとに一拍おいて放つ彼の笑い声がよみがえってきます。ご縁に感謝しつつ、心よりご冥福をお祈りいたします。(大竹昭子)
※「ことばのポトラック vol.13 - まぶたを開いて夢をみる」
ダイジェスト映像より抜粋【2016年5月29日(日)】
https://youtu.be/j8ngs2hwrzw
※当日のレポートはこちらから
▶︎第13回「ことばのポトラック」のご報告です!
http://katarikoko.blog40.fc2.com/blog-entry-835.html
▶︎「ことばのポトラック vol.13 - まぶたを開いて夢をみる」を終えて
http://kotobanopotoluck.blogspot.com/2016/06/2016529-vol13.html
2023年2月26日日曜日
第17回 ことばのポトラックを開催します!
こちらのイベントはご予約満席となりました!ありがとうございました。
【ことばのポトラック vol.17】
「第17回 ことばのポトラック」を来たる3月21日(祝)におこないます。感染症拡大で延期つづきでしたが、ようやく”10年つづけたい”という思いを果たせそうです。 ゲストは福島県大玉村で藍の栽培を中心にジャンルを超えた活動をしている歓藍社のみなさんです。2011年以降、さまざまな問題が爆発し、ともすると不安と無力感に襲われがちな日々ですが、一堂に集まって顔を見せあうことにより、生きる力を確かめあいたいと思います。
開催日時 2023年3月21日(火、祝日)
15:30開場 16:00開演 18:00終演(予定)
会場 神保町 ブックカフェ二十世紀 (古書店 アットワンダー2階)
東京都千代田区神田神保町2-5-4 開拓社ビル2階
(神保町駅A1出口から右手に徒歩30秒!)
https://goo.gl/maps/qoFLhxq2yuDjcuhJ6
タイトル 「藍ではじめる~福島県大玉村の試み」
参加料金 1,800円(ワンドリンク付き)
ゲスト 歓藍社メンバー:野内彦太郎(農家)
林剛平(3.11後の地域学、回遊するヒト)
佐藤研吾(建築家)
司会進行 大竹昭子 堀江敏幸
▶︎ご予約方法
メール予約(定員35名/当日ご精算)
「参加ご希望人数/氏名(参加者全員分)/代表者の電話番号」を明記の上、下記アドレスへお申込みください。
kotobanopotoluck@gmail.com (ことばのポトラック運営事務局)
イベントに関するお問い合わせもこちらのアドレスまでお願いいたします。
※イベント収益の一部を歓藍社の活動に寄付いたします。
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【歓藍社メンバーが出演したラジオ番組アーカイブ公開中】
2021年3月に放送されたラジオ番組がYouTubeで試聴可能です。リモート出演していただいた歓藍社メンバーが活動する福島県の大玉村の写真と共にアップしました。イベント当日までにぜひご試聴いただきご来場いただけましたら幸いです。
TOKYO FM 『トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ』
『3.11から10年/藍ではじめる~福島県大玉村の試み』
出演:田中美登里
ゲスト:大竹昭子(文筆家)
リモート出演:歓藍社メンバー/野内彦太郎(農家)、佐藤研吾(建築家)、林剛平(3.11後の地域学、回遊するヒト)
前篇 https://youtu.be/v5he6HY7XKA
(2021年3月7日(日)04:30 - 05:00 放送分)
後篇 https://youtu.be/Nr3P5V67Jks
(2021年3月14日(日)04:30 - 05:00 放送分)
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《歓藍社のはじまり》
大玉村は安達太良山のふもと、福島第一原発から約50kmの位置にあります。 2011年の原発事故直後、地域の放射能汚染を調査していた林剛平さんは地元の農家、野内彦太郎さんと知り合い、今後、この地域でどんな暮らし方がありうるかを考えるうちに、耕作放棄地を活用して藍の栽培と藍染めをすることを思い立ちます。建築家の佐藤研吾さんもそれに賛同し、歓藍社と名付けて活動を開始。いまでは地域の外からもモノづくりに取り組む若者が集まり、土地と人のあいだに新たな関係を築きつつあります。
http://kanran-sha.net
野内彥太郎(農家 / 1932年 福島県大玉村生まれ)
大玉村にある世帯数30ほどの小姓内集落に生まれ育つ。1950 年代、集落内の農道を拡張し、米作りに関わる作業を共同で取り組むことを発案、意見を取りまとめて実施する。このときに大型農業機械を共同購入。1965年、安積疏水から用水を引き込んで集落内の水田を拡張する。おなじ頃、山の伏流水を集落内に供給する水流システムを造り、水汲みにいかなくても水を得られるようにした。1960年代には集落内に散らばっていた各戸の農地をまとめることをほかの集落に先んじて行い、農業を合理的につづけていく道筋をつけた。1974年より、東北自動車道開通に伴い、安達太良観光サービス(株)の設立とサービスエリアの運営に関わる。
2011年、原発事故による放射能汚染の研究がきっかけで林剛平と知り合い、6年間をかけて水田の放射能調査をおこなう。休耕地で藍を育てることを発案、歓藍社の一員として共に活動をはじめる。
林剛平(3.11後の地域学、回遊するヒト / 1985年 神奈川生まれ)
東日本大地震のとき、私は京都でキノコの研究をしていた。原発事故を受け、農学部で緊急集会を開いて4月に避難の呼びかけに初めて福島に行ったが、呼びかけに応じた人は誰もいなかった。でも、その後、農家の人たちから頼まれて土壌の放射能測定をすることになり、その時に出会った一人が、福島県大玉村の野内彦太郎氏であった。測定結果を報告した後、彼とお茶をのみながら、山水を集落に引いて村で最初の水道を作った話や、農地を整理した話や、地震で崩れた大谷石の壁からピザ窯を作ろうとしていることなどを聞いて深い憧憬を覚えた。
夏に飛騨高山で開催されるモノ作りの私塾、高山建築学校の校主、岡啓輔は、「つくる悦びは、希望を伝播する」と伝えている。野内氏が戦後の激動期をくぐり抜けながら農村で培った実践知と、私の環境放射線生物学という専門知が結びつけば、人間性の恢復や災害リスクを長期的に軽減することができるのではないか。そんな思いから歓藍社は始まった。
佐藤研吾(建築家 / 1989年 神奈川生まれ)
東京で暮らしていた自分がインドと福島に関わり出したのは、震災から2年ほど経った2013年か14年で、ほぼ同時期である。インドには、建築学校の先生として訪れ、その後、その地に自分でも小さな建築学校「In-Field Studio」をつくった。
福島の大玉村では歓藍社として、藍染めと畑仕事を始めた。地面から生え出たような生活実践と工夫の有様を学びたいと思い、東京から通ううちに、藍染めに限らず、木工、鋳造と、自分にも可能な制作を試す拠点になっていった。
ふたつの場所はいま、自分が活動する=生きていくための居場所になっている。インドと福島という離れた二つの土地(東京を含めると三つになる)を行き来することで見えてくる、あるいは見ようとしているものは何なのか。それは、生活にまつわる"技術"の姿であり、人-モノ-場所の在るべき連帯の形なのかもしれない。そんな探求のトライアル=行動の軌跡が、自分にとっての建築だという気がしている。
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