2023年3月26日におこなった第17回「ことばのポトラック」の映像を公開いたしました。
1年ぶりに映像を観て、改めていい集いだったなあと(手前みそながら!)感銘いたしました。登壇いただいたのは、福島県大玉村で<歓藍社>の活動をしている、農家の野内彦太郎さん、3.11以降の地域学を放射能専門の立場から考える林剛平さん、建築家の佐藤研吾さんの3人です。
野内さんは、農家の長男として土地を守る使命を負って生まれました。若いときは他の生き方に憧れもしましたが、大玉村を離れずに暮しつづけ、間もなく92歳を迎えます。野内さんのすばらしさは、科学的思考と人文的な発想がうまく統合されている点です。アイデアマンで、実験精神にあふれ、実行力があるのです。林さんと佐藤さんはそこに魅了されて移り住みました。
<歓藍社>では畑で藍を育て、その染料で藍染め製品を作り、人々が知力を持ち寄り実験する場を作っています。未来の希望は人と人が出会う美しさのなかにある、そう実感させられたトークでした。ぜひご覧ください!
(2024.3.11)
大竹昭子