「女詩会」出演者の最年長は稲葉さん、最年少は文月さんでした。文月さんは緊張して打ち合せに来られたそうです。それはそうです。あのときはまだ大学生だったんですから! また出演者のひとり唐作圭子さんは妊娠中で大きなお腹をしていました。しかも、お腹のなかにいたのは女の子。そのことで打ち合せのときに大いに盛り上がり、いまの時代に女と銘打ってイベントをするのは陳腐かも、と言いながらも終始、前向きなエネルギーに包まれていたのを憶えています。「ポトラック」でなければあり得ない試みだったでしょう。大震災をきっかけに、私たちの足場をもっとしっかりしたものにしなければ、という思いで心がひとつになったのです。打ち合わせの場に稲葉さんはユーハイムのバウムクーヘンをもってきてくれ、みんなでそれを食べながら、タイトル何にする?なんて話し合ったのでした。(2014.9.24 大竹昭子)