「ことばのポトラックvol.1」 絶賛発売中!

2011年3月11日に起きた東日本大震災から16日後の3月27日、大竹昭子の呼びかけで、サラヴァ東京(東京/渋谷)にてスタートしたことばを持ち寄るこころみ。第一回目には13人の詩人と作家たちが参加して感動的な会になりました。( potluck = 「持ち寄る」)

2026年3月5日木曜日

藤原貞子 著『「生きる」逗子上映会がわたしに教えてくれたこと』


2024年の夏、元教師の女性が500人以上の観客を集めて、映画の上映会を成功させた!

 著者の藤原貞子は神奈川県横須賀市に住む80代です。大学卒業後から定年退職まで教師一筋の人生を送ってきました。
 そんな彼女がある日、映画『「生きる」 大川小学校 津波裁判を闘った人たち』を観て衝撃を受け、 自ら上映会を企画し、500席以上のホールを満杯に!本書は、その上映会前後の約2年にわたる活動の日々を綴ったものです。

 著者に上映会の経験はなし。パソコン、スマホなどのデジタル機器はてんで苦手な超アナログ派。考えうる宣伝方法はもっぱら「口」だけ。それでもこの映画を大勢の人に届けたいという強い意志のもとに動きはじめると、その熱意はどんどん彼女の周囲に伝播し、様々な協力者があらわれ、誰も予想しなかった結果を迎えました。
 この一見無謀な行動の根源には、彼女が若き日に体験した学校事故の辛い記憶と、今も繋がりのある元教え子たちの存在、なかでもある生徒への強い想いがありました……。

 今年は東日本大震災から15年という節目の年に当たります。この間、震災被害に関する様々な記録物が世に出ましたが、本書の特徴は元教師の視点からこの大きな出来事を見直している点です。
 「退職して20年がたっても未だ学校のことが気になってしょうがないし、教師としての自分を振り返らずにいられない」と述べる著者。
 教師時代にやり残した「宿題」に真摯にとり組む彼女の姿は、多くの人を勇気づけるでしょう。

 なお本書は2冊組になっており、本冊には上映会までの日々と大川小学校の訪問が綴られ、別冊には協力者のことばや観客のアンケートなどが収録されています。人びとの声が多重的に響き合うよう構成されたこの15年を振り返るに相応しい内容です。

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▪️著者プロフィール:藤原貞子(ふじわら・ていこ)
1944 年、横須賀市に4人兄弟の3番目として生まれる。横須賀、逗子などを生活圏とし、海から離れずに暮らしてきた。1967 年、横浜国立大字教育学部数学科を卒業、陸上自衛隊少年工科学校に数学科教官として赴任。1970 年から 2005 年まで横浜市立中学校5校、その後定時制高校を含む非常勤3校と、合計9校で教壇に立った。趣味は大学時代に始めたテニス。ほかにも坐禅会、茶道、お絵描き教室などに日々忙しく飛びまわっている。
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担当:荒井晶子